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G3について建築家としてコメントをもとめられ…

  • 執筆者の写真: オブデザイン
    オブデザイン
  • 7月18日
  • 読了時間: 2分

更新日:7月21日

先日、郡山で開催されたG3住宅の見学と勉強会に参加してきました。


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実際に体感してみると、そのディテールと完成度の高さに驚かされました。講義内容も非常に参考になり、どのように快適性を追求しているのか、その背景や技術的な工夫を深く学ぶことができました。


勉強会の感想と建築家としての役割


勉強会の最後、司会者から「建築家としての役割や感想」を求められたのですが、正直なところ、瞬発力のあるコメントを返すことができず、曖昧な回答になってしまいました。


会合後、温泉に浸かりながら、自身の回答に落ち込みつつ、G3について改めて考えてみました。


G3住宅への考察


G3住宅を一言で表すなら、「ハイスペックゆえの高級品」です。例えるなら、高級ダウンコートのような存在です。


優れた温熱性能と快適性を備えている一方で、コストの高さから、経済的に余裕があり、かつ温熱環境に強い意識を持つ層に訴求する住宅だと感じます。


逆に言えば、こうした高性能住宅の普及が進むにつれ、一般的な庶民にとって住宅が遠い存在になりつつあるのではないか、という懸念も生まれます。


設計事務所の立場としては、暖かく快適な室内環境を提供することは、必須の使命だと考えています。


しかし、G3を採用するかどうかは、クライアントの要望や住む環境に応じて判断すべきだと考えます。


G3にこだわるクライアントには、正確な知見に基づいた設計を提供しつつ、付け焼き刃の設計にならないよう、必要に応じて有識者の意見を取り入れ、ディテールまで丁寧に作り込む姿勢が重要です。


その際、今回の講演者のような専門家に協力を仰ぐことも視野に入れたいと思います。


まとめ


G3住宅の見学と勉強会を通じて、高性能住宅の魅力と課題を改めて実感しました。


建築家としては、クライアントのニーズに応じた柔軟な設計を心がけつつ、快適性と性能を追求する姿勢を忘れず、専門家の知見も積極的に取り入れていきたいと考えています。


今回の経験を糧に、より良い住宅設計に取り組んでいきます。

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