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ニイガタエキチカリノベーション vol.01 笹口SOHO

2019.2 竣工

所在地   新潟市中央区

用途    共同住宅の一住戸

構造・工法 SRC造

床面積   59.18㎡

工事種別  リノベーション

施工    オブデザイン

撮影    オブデザイン・鈴木亮平

自由な働き方にシフトする昨今、地方都市で働き暮らすことで人生を豊かにすることをテーマに、より良い住まい方の形は何か考えたリノベーションです。今回は新潟駅南徒歩6分のマンションの一室をスケルトン-リノベしたSOHOとして設計しました。身軽で自由な住まい方のモデルケースとして「ニイガタエキチカリノベ」をスキームとした、戸建てを建てることとは違った選択肢を提供したいと思います。 定義としては「新潟駅近・築古マンション・上層階」。都市インフラの整った駅周辺をロケーションとすることで新幹線・空港で都市を結ぶ移動の自由と日々の生活の利便性を兼ね備えコンパクトな生活圏を両立できることは大都市圏との格差を小さくします。駅近のメリットには将来的に賃貸も視野にできることで使い方のステージに応じた住み替えリスクが低いこともいえます。また、社会的ストックの利用を考えたとき、駅近マンションの利用も課題の一つとなっています。築古マンションをスケルトンとして利用することで価格の安さは大きなメリットとなり住宅に費やす割合を軽減することができます。地方都市でこそ価値を生み出す仕組みになるのではないかと思いました。それに加え自由設計により思い通りの住まい方デザインを施すことはライフスタイルを構築するには不可欠と言えます。住まいとしての景観も大きな要素で地方ならではの景観・眺望は代えがたいものです。

SOHO RC壁

既存のコンクリートを大胆に残し意匠的に利用しました。付加断熱をした壁天井以外はペンキで塗ったり場合によっては既存下地コンクリートそのものを表しとして荒々しいながら新しい仕上げとは違った趣を感じられます。ペンキ塗り、土間左官塗り、鉄の棚などDIYで仕上げています。DIYで挑戦することもいい経験となりました

平面図ビフォアーアフター

RC造ならではの大スパンの空間を生かしたワンルームに刷新。ライフスタイルに合わせたプランニングが可能です

マンション住戸スケルトン

管理組合が大切に保管して既存の図面がしっかり残っていたので躯体の寸法・断熱の状況を把握していました。サッシは交換の許可が下りず交換は保留とし断熱材は既存の上から施して温熱環境の改善を図りました

玄関土間

玄関は自転車を置ける広さとして物置をカーテンで仕切るのみとしました。自転車の車輪止めはスリッパも収納できるオリジナルデザインです

ダイニングキッチン

コンクリート躯体が斜め梁となっていたので天井と壁がRのデザインとして窓回りのカーテンボックスと一体にデザインしました。幅広のオーク材の床とモルタル土間のラフな仕上げが年を追うごとに味を出していくことに期待します

モールテックスキッチン

通常のメーカー品ではアイランド型のキッチンはコスト高ですが大工造作+モールテックス仕上げでローコストのアイランドキッチンをデザインしました

ロフトボックス

ワンルームの中に置かれた白い箱は上部がBEDで下部が収納のロフト空間です。ワンルームのSOHOなので布団が死角になるようにデザイン、空間を緩やかに仕切ります。天井はコンクリートの躯体を一部表しにして天井高さを確保しました

FRP仕上げバスルーム

水回りはFRP防水にトップコート塗装としました。撥水性が良く手入れがしやすい仕上げで表面に独特な模様が残るので手作りの風合いを感じられます

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