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オブデザインが

リノベーションを

する理由

​ここ数年、不動産広告・メディア等でも取りあげられることが多くなった「リノベーション」ですが

言葉の定義が曖昧にあつかわれ、リノベーションじゃない物件が「リノベ済み物件」として紹介・広告されていることに「リフォームでしょ!」と突っ込みを入れたくなる状況にあります。※

時代を映すキャッチーな言葉は、一部の中古物件をあつかう不動産の営業マンには宣伝文句として利用されます。表面の見た目をきれいにして手間をかけずにスピーディーに売ってしまえる方が儲かるからです。理解していれば問題ないですが購入後リスクを伴います。本当の意味のリノベーションの価値・社会的な意義を無視していては「数年後改修が必要になった」など消費者にとっては難しい判断になるでしょう。負債を買うようなことにならない判断が必要です。

社会的に見てRC造の建物はまだまだ長期間存在するのですが適切に扱わなければ時代に取り残され現代のライフスタイルにそぐわない建物が残ります。利用価値は損なわれていきます。町のど真ん中でただ老朽化して衰退する未来より、実際、築40年のマンションをリノベーションして住んで得た経験からリノベーションによって新たな利用価値のある未来を見出したいと思います

※リノベーションとリフォームの一般的な違い

リノベーションは、現代のライフスタイルに合わせ、適切な改修工事を行い建物の寿命を維持することにあります。

間取りの変更や断熱改修など、建物の性能を上げることも含まれます。

リフォームは、仕上げの貼り換え・機器の交換など老朽化した部分を直す比較的小規模な工事を指します。  

オブデザインの

役割り

​設計事務所は既成概念にとらわれません。設計の提案ではその場所の使い方・コンセプトが重要と考えるからです。

リノベーションにおいてもその職能が生かされます。

例えば、物件検討段階から意見を聞いて物件の特徴良し悪しや活用方法など専門家としての役割りを担えます。リノベーションは既存図面があったりなかったりなので隠れている部分を想定して設計することが多いです。解体後の調整を視野に入れ、それら条件を踏まえてデザインに結び付けていきます。いうなれば施主と共同しブレーンとなる存在です。

オブデザインの

考える

リノベーション

オブデザインではスケルトン改修によるリノベーションを提案しています。

スケルトン改修とは、既存仕上げを撤去解体して設備配管の新設・断熱改修が行える状態にしてから改修する方法です。新しいキッチンを新調しても数十年経過した配管や配線は老朽化しています。外壁には断熱がないか不十分な場合もあるでしょう。これから建物を安全快適に使い続けるには目に見えない部分の改修が重要だと思うからです。

「中古マンションは管理を買う」といわれるように建物全体の維持管理で生活の快適性や将来の老朽化への不安が左右されます。折角、いい管理を買ったとしても自前の部分がブラックボックスでは本末転倒です。これは木造戸建てにおいても同じです。また、既存仕上げを解体すると天井で隠れていた部分はゆとりになり空間が広がります。構造体を表すことで新築には再現することのできないリノベーションならではの味のある仕上がりになることもポイントです。建物もジーンズのようにビンテージとしてストックする未来があると考えます。

リノベーションの

​ポイント

・理想の間取りができる

新築マンションのほとんどが画一的な3LDKなどのファミリー向けに創られているのでニッチな要望をかなえることは難しいです。リノベは「ワンルームにしたい」「お風呂は大きくしたい」など理想を形にできます。

・好立地を選びやすい

駅近など人気のエリアに新築よりも低コストで住むことができます。好立地であれば将来的に賃貸マンションとして貸すことも可能です。必要なくなったら賃貸として収益化することが好立地のメリットです。

・天井を撤去すると空間が広くなる

通常は天井が貼られていますがコンクリートの構造体を表しにすると天井高さを稼ぐことができます。コンクリートの素材感も味があってリノベならでは

・解体してから判明することもある

既存図面がないか、あっても図面では読み取れないことがあります。解体してから想定の位置に壁を作れなかったり微調整の検討が必要な場合があります。既存の建物を改修するので初めから変更があることを想定しておくとよいでしょう。

・変えられない部分もある

アルミサッシ・玄関ドアは共用部扱いなので交換はできない場合が多いです。窓からの影響を避けるには室内側にサッシを追加するなどが行えます。その他上階からの配管経路は移動できません。

・管理組合に工事の申請が必要

それぞれの管理組合によって内容は違いますが工事内容・期間・作業時間を明記する必要があります。

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