セルロースファイバーとは
新聞紙を再利用した断熱材です。
再利用・エコと聞くとセールストークじゃないかと疑ってしまうところ・・・
私の知る限り、使い方次第でセルロースファイバーは本物かもしれません!
以下、特徴です。
1、湿気を吸って吐く
原材料が木質繊維なので湿気を吸って吐きます。
断熱材が入る壁の中は外と室内の温度差が大きいと壁内部で結露します。
それをある程度、調湿してくれます。
2、気密がいい
断熱材の性能を十分に発揮するには気密性が重要です。
ダウンジャケットに例えると羽毛がぱんぱんに入っていても
吹雪のなか前チャック全開の人はいないですよね。
建物も隙間は少ない方がいいです。
セルロースファイバーは壁内にぱんぱんに断熱材を吹き込んで隙間が少ないので気密性は高めやすい材料だと思います。
3、火事に強い
あれ~紙は燃えるよねと疑いますね。
新聞紙を粉砕してホウ酸を添加して不燃処理がされていているので
非常に燃えにくい素材です。
ホウ酸はシロアリやゴキブリといった虫に毒性が強く害虫予防にもなります。
逆に哺乳類には毒性は塩程度という都合のいい素材なのです。
4、高い吸音性
壁内にぱんぱんに吹き込むので高密度で重いです。
木質繊維には繊維自体に空気胞があり
空気を含み分厚い布団に包まれたような状態になります。
以上が優れているポイントですが
セルロースファイバーを使ったからよいのではなく
心地よい室内空間を作る要素の一つにすぎません。
性能を発揮する施工方法・使い方を吟味しましょう。
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